atmecanique.tn | 30.0%割引 【レア】ヴァルター・ブラウンフェルス　歌劇「受胎告知」

クラシック
ヴァルター・ブラウンフェルス
受胎告知 Verkündigung op.50（ポール・クローデル原作) （２ＣＤ）

作曲家ヴァルター・ブラウンフェルスはフランクフルトに生まれ、ウィーンでレシェティツキーにピアノを、ミュンヘンでフェリックス・モットルに作曲を学びました。1923年プロイセン芸術アカデミーの会員に選ばれ、アーベントロートと共に1925年からケルン音楽大学の学長を務めましたが、「四半ユダヤ人」だったため公職から追放されてしまいました。作品もを上演できない状況が続きましたが、戦後、ドイツ音楽界ならびに音楽教育界の再建に尽力しました。またカトリック信仰に関連する作品が多いのも特徴です。
　この作品は、ポール・クローデル原作によって1935年に作曲、1948年に初演されたもの。クリスマスの奇跡を描いたこの作品は、後期ロマンティックなサウンドに身を包まれた作品で、最近再上演が行われつつある作品です。デニス・ラッセル・デイヴィスによる禁欲的で変容的な絶妙な解釈の演奏。

ブラウンフェルス：歌劇『受胎告知』 Op.50　全曲
　ジークムント・ニムスゲルン（バリトン）
　クラウディア・リュッゲベルク（ヴォーカル）、他
　ケルン放送交響楽団＆合唱団
　デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)

　録音：1996年　ステレオ（デジタル）

1990年代の後半、当時の退廃音楽復興のブームにのって、ようやく歌劇「鳥たち」のCDが発売になり、その存在を知ることができたという作曲家ブラウンフェルス(1882-1954)。最近は歌劇だけではなく、いくつかの作品を耳にできる機会も増え、少しずつ認知度が上がってきたとは言え、このような珍しい作品が録音されるのは本当に嬉しいことといえるでしょう。このブラウンフェルス、父は文学者、翻訳者であり、母の祖父(もしくは大おじ)は、かのルイ・シュポーアであったという由緒ある家系に生まれた人。純粋なユダヤ人ではなく、その家系にユダヤ人がいるというだけでナチスから迫害されましたが、終戦後にはまた音楽界に戻り、戦後の音楽復興に貢献しました。熱烈なカトリック信者であった彼の作品には、宗教的なものも多く、この「受胎告知」も中世時代の不安な空気を、後期ロマン派の響きで描き出した稀有な作品となっています。

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